【キャンベラ19日AAP】 極右派として知られるワンネーション党のポーリン・ハンソン上院議員が、ABC局の番組「Q&A」内でイスラム教に反対する発言をした。政府大臣らは同氏の見解を受け入れられないとしている。
およそ20年ぶりに政界復帰を果たしたハンソン議員は18日夜、「キリスト教国家であるオーストラリアの文化や生活方式に、イスラム教が共生できるとは考えられない」と同番組内で述べた。また、世界中で発生する事件を挙げて、「国民はテロを恐れて通りを歩くこともできない」と述べた。
今回の内閣改造で新たに大臣に就任したマット・キャナバン氏は、「選ばれた議員全員が尊敬に値するが、人々をグループ化すべきでない」と述べ、ハンソン氏の見解に反対した。ともに同番組に出演したバーミンガム連邦教育相も、ハンソン氏がイスラム教徒の移民禁止などを求めたことに反対した。
番組中、シドニー中心部にあるABC局の外でハンソン氏に反対する200人以上が抗議活動を行った。