【シドニー26日AAP】 シドニー南西部の病院で、酸素と取り違えて笑気ガスとして知られる亜酸化窒素が乳児に使用され、1人が死亡、もう1人も危険な状態となっている。
バンクスタウン・リッドコム病院で7月13日、ジョシュ・ガネムちゃんは生後間もなく死亡した。両親は、息子の死因について23日まで知らされなかった。また、同病院で6月に生まれた別の乳児にも酸素と取り違えて亜酸化窒素が使用され、危険な状態のままとなっている。
取り違えは、21日に小児科医が懸念を示して発覚した。当初、酸素機器が不適切に設置されたと考えられていたが、ボンベでなくパイプの配線ミスによるものとわかった。問題の手術室は閉鎖されたままになっている。
NSW州のスキナー保健相は謝罪の意を表し、致命的な過ちが2度と起こらないよう、病院手術室を徹底的に見直すと発表した。州野党労働党のフォレイ党首はスキナー氏の辞任を求めている。
ガス供給業者が独自調査を行う一方で、シドニー南西部健康局に対する独立した調査も行われる。