一般

少年拘留施設での虐待映像を放送 NT

【キャンベラ26日AAP】   ABCテレビで25日夜、NT準州の少年拘留施設での残忍な虐待映像が放送された。ターンブル連邦首相は放送から24時間を待たず、直ちに同疑惑に関する王立委員会を設立して調査を行うと発表した。

番組「Four Corners」の映像から、ドン・デール拘留施設での少年らに対する虐待が明らかになった。映像では、少年が機械装置付きの椅子に縛り付けられて2時間放置される様子などが映し出された。少年らは、自然光や水道、扇風機や空調機器のない独房室に1日最長24時間拘留された疑い。

ターンブル首相は同施設が議論の対象となっていたと認めたうえで、催涙ガスを使用するなど虐待の事実は知らなかったと主張する。さらにジャイルズNT準州首席大臣とスカリオン先住民問題相も、同容疑について全く知らなかったと話した。ショーテン野党労働党党首は、連邦政府と連携して王立委員会で調査を行う意向を示している。

先住民のパット・ドッドソン上院議員は、王立委員会は勧告ができるのみだとして、「NT準州政府に法改正の意欲がなければ問題解決に至らない」と話した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら