【アデレード27日AAP】 SA州で身体障害者支援団体のリーダーであり同州議員でもあるケリー・ビンセント氏によると、今年7月1日から開始された身体障害者保険制度(NDIS)を利用した申請が、依然として1件も承認されておらず、支給金も全く給付されていないことが分かった。
ビンセント議員によると、新しい制度の導入にコンピューターによる技術的な問題が発生しており、利用者らはNDISのサイトにアクセス出来ない状態だという。現在の状態では、スタッフらが申請を処理出来ないため、身障者へのサービス提供団体に補助金を支給出来ないという。
ビンセント氏は、「もう我慢も限界。連邦の社会サービス相に対し、この混乱した状態に対策を講じるよう求める」、「身障者の人たちが危機的な状況に放置されたままとなるのは、受け入れられない」と述べ、強い抗議の姿勢を示した。