【シドニー28日AAP】 シドニー中心部のバランガルー地区で28日、旅客機が墜落したという設定のもと、史上最大規模の救援訓練が行われた。
ボーイング777航空機がシドニーCBDに墜落したという設定で行われた訓練には、30以上の機関から700人以上が参加した。死傷者多数が発生する事態に最初に対応する内容として、訓練は計画された。フラーNSW州警察署長補佐は、「災害発生時に死傷者の数を最小限にとどめることを目的に、可能な限り現実的な内容に設定した」と述べた。
訓練では煙が大きくうね上がり、大量の曲がった金属類やスーツケースが散在し、上下逆さまになった自動車も置かれた。また、人間の形をした段ボールも多数、犠牲者を装って現場に設置された。医療チームらは実寸大の負傷者治療所を設置し、ボランティアらが動揺する家族を演じた。
エリオット州救急サービス相は、「事故や事件にかかわらず、救急サービスに対応の準備ができていることを、州民が確信できる必要がある」と話した。