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政府、銀行間取引金利の操作を取締まり

【キャンベラ4日AAP】   連邦政府は、国内銀行大手らが銀行間取引金利を乱用または操作した疑いで、取り締まりを行うと発表した。同金利設定に関する非良心的行為や市場操作に対し、刑期を含む刑罰が科せられるという。

銀行間取引金利は、信用力の高い金融機関が発行する手形の平均利回り。数十億ドルのローンや手形、保証金、金融派生商品の価格設定に使われる重要な指標だ。同金利や他の指標設定に関連する、偽りや誤解を招く発言、不正行為などは犯罪行為とみなされる。

モリソン連邦財務相は4日、「より厳しい規則によって、金融機関による過去の悪質な行為を今後防ぐことになる」と述べた。

オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、すでに4大銀行のうちの3行に対し、2010年から2012年にかけてこの問題を追及している。

野党労働党は、ASICが追及しているという事実から、王立委員会での調査が必要との見解を示し、委員会設置を拒んでいるとしてターンブル首相を非難した。

コモンウェルス銀行のイアン・ナレブ最高責任者は4日午後、政府主導の議会審査会の一環として下院委員会に出席する。その他の銀行大手らも5または6日に出席する。

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