【シドニー５日ＡＡＰ】　　　医療雑誌「Ｔｈｅ Ｌａｎｃｅｔ Ｄｉａｂｅｔｅｓ ＆ Ｅｎｄｏｃｒｉｎｏｌｇｙ」に掲載された研究によると、人気の“フィットビット”など身体活動量の計測器に、体重減少や血圧数値改善など健康を増進させる効果はみられないという。

参加者は１年間、フィットビットなどの活動量計測器を着用したが、健康状態の改善はみられなかった。研究は何も着用しない対象群、計測器を付けて毎週４ドル受け取るグループ、週５～７万歩達成すると１５ドル受け取るグループ、などに分けて行われた。６か月以降は金銭的報酬はないが計測器の着用は自由とされ、最初の６か月は報酬のあるグループのみで活動量が増えた。１年後も計測器を着用していたのは参加者のわずか１０％で、およそ４０％が６か月で着用をやめていた。

ワシントン大学が先週発表した同様な研究でも、「計測器の着用をやめて安心した」と多くの人が感じていることがわかった。

フィットビットは５日、「独自のデータだけでなく多くの研究から、活動量計測器の健康効果が証明されている。携帯電話アプリと合わせ、健康や運動の目標達成を支援する」と声明で主張した。