【メルボルン7日AAP】 メルボルンで7日、国内最後となるフォード車の生産が終了し、91年の歴史に幕を閉じた。最後にブロードメドウ工場で生産された3台のフォード車は、餞別のラッフル賞品として従業員に贈られた。
フォードによると、ブロードメドウとジーロングの従業員およそ600人が職を失うことになる。別の160人は、VIC州内の同社の製品開発現場で働くことが決まっている。
組合側は、今回ほどの大規模な失業数を補う仕事がないとして、従業員の多くが新たな職を探すのに難航すると予想している。2008年にアデレードの三菱自動車工場が閉鎖した際、6か月以内に正規職に就いたのはわずか三分の一で、失業や退職を強いられる従業員も多かった。
ヌーナン州産業相によると、州政府は工場閉鎖の影響を受ける従業員やビジネス、コミュニティに対し、4650万ドルの財政支援を行っている。
ホールデンとトヨタも2017年に国内生産終了の予定。