【キャンベラ10日AAP】 連邦政府は昨年、シリアから1万2000人の難民受け入れを決定したが、処理に時間がかかりすぎと野党労働党や難民擁護団体から批判の声があがっている。ダットン移民相は、テロリストとの関連が疑われる難民もいたとして、適正審査を正しく行う必要があると主張している。
ジ・オーストラリアン紙は8日、セキュリティー検査の結果、難民申請者22人にイスラム国などテロ組織との関連が疑われたと伝えている。申請が行われる際、難民認定書の提出とともに指紋などの生体認証審査も平行して行われ、米国など提携国に送付される。ダットン移民相は、「労働党が主張するように審査を急いだのなら、テロとのつながりが疑われる22人もオーストラリアに入国したことだろう」とスカイ・ニュースで話した。