【キャンベラ11日AAP】 野党労働党は議論の的となっているバックパッカー税について、上院での審議を待って党としての考えを決定すると話す。国内農業労働人口の四分の一以上をワーキングホリデービザ保持者が占めることから、迅速な回答を求める農家らは憤りを表している。
連邦政府は先立って、当初計画された収入1ドルに付き32.5セントの課税を19セントに引き下げる妥協案を打ち出した。
労働党は11日の党大会で妥協案の下院通過を認めたが、上院審議会による報告を求めている。フィッツギボン影の農業相は、政府が最初に同税を発表した際に詳細や協議が全く不十分だったとして、「同じ問題を繰り返さないよう、大急ぎの法案通過を避けるため」と声明を発表した。
全国農民連盟(NFF)は、不確かさを長引かせるだけだと労働党を批判している。NFFのフィンレイ会長は「農家はこれ以上待てない」と話し、勤勉な国内農家に配慮して同税を通過させるよう労働党に呼びかけた。