【キャンベラ17日AAP】 先立って税率が引き下げられたバックパッカー税が17日、下院議会を通過した。野党労働党が上院委員会での審議を求めていることから、導入の遅れが懸念されている。
バックパッカー税は2015年、収入1ドルにつき32.5%で設定されたが、今年になって19%に引き下げられた。提案には、若者らがオーストラリアを去る際にスーパーアニュエーション(退職年金)への95%課税、出国税を2017年7月1日から5ドル値上げして60ドルとすることも含まれる。
ハーツイカー雇用相補佐は、観光シーズンと収穫期のピークは間近に迫っているとして、「来年1月1日までに何としても解決を目指す」と決意を見せた。
農家らは先週、労働党は不確かさを長引かせているとして憤りを表した。これに対してフィッツギボン影の農業相は、同税が最初に発表されて以来バックパッカーの数は減少の道をたどっており、課税率19%でもオーストラリアを訪問するバックパッカー数が減少すると主張し、懸念を示している。