【キャンベラ27日AAP】 ソフトウエア会社MYOBが行った調査によると、オーストラリア国内の4分の3以上の中小企業経営者らが、請求書への支払いが慢性的に遅れることに頭を悩ませていることが明らかになった。期日を60日以上過ぎる場合もあるという。
同調査によると、多くの中小企業経営者が、大企業などから期日内に支払いがなされず資金繰りが困難となり、家賃や電気料金など生活費の支払いにまで影響が及ぶなどの経験があった。またその結果、ストレスや不安感などの症状を経験したという人が半数以上に上った。
MYOBによると中小企業経営者の72%が、期日内に速やかに支払いが行われるよう企業に促すため、何らかの規定を設けることに賛成しており、全国中小企業カウンシル(CSBA)も同様に、国内で統一した規定が必要との見解を示している。
CSBAのストロングCEOは、一部の大手企業では支払い期日が30日以内のところを90日以上かかっていると指摘。「これらの怠慢によって、中小企業は生き残るか、倒産するのかの間に立たされることになる」と強く批判した。