【アデレード3日AAP】 オーストラリア通信消費者団体ネットワーク(ACCAN)の最新の調査報告によると、低所得者の62%が携帯電話やインターネット接続料などの支払いで苦労していることが分かった。通信手段が十分に使えないため、就職活動に支障が出たり、政府からのサービスにアクセス出来ない状況だという。
ACCANはSA州で500人の低所得者を対象に調査を実施。この結果、通信サービスにアクセス出来る人と出来ない人による「デジタルの分裂」が起きており、低所得者らが社会的なネットワークからはじき出されるだけでなく、仕事、教育、政府による支援サービスなどからも締め出される結果につながると懸念している。
さらに同報告は、現在センターリンクが支給している、電話代補助制度について、固定電話を想定したもので、現在の通信システムにそぐわないと指摘。また電話やインターネットプロバイダーには、支払い方法を低所得層に負担の少ない方法を増やすなど、サービスの多様化を求めている。