【キャンベラ1日AAP】 連邦の上院議会は1日、ワーキングホリデービザの保有者に対し導入を検討している、通称「バックパッカー税」の税率を15%とする法案を可決し、同法案は成立した。連邦政府は、同ビザの保持者らがスーパーアニュエーションの65%を受け取る資格を認めるべきだとする、グリーンズ(緑の党)の要求を飲む形となった。
18か月におよぶ議論にようやく結論が出たことで、農業経営者らはひとまず安堵したようだ。ただ、連邦政府はグリーンズから賛成票を得るのと引き換えに、スーパーアニュエーションの65%の受給資格と、土地管理計画団体ランドケアへの資金援助を認めており、これが総額2億7500万ドルの支出になるとみられている。
グリーンズのナターレ党首は、「バックパッカーは国が必要としている重要な労働力」とした上で、「彼らがまたこの国に戻って来ることを確実にしたかった」と述べた。一方、野党のショーテン党首は、「高額のコストを払って得た、高額の税率だ」と連邦政府による決定を皮肉った。