【シドニー６日ＡＡＰ】　　　消費者団体チョイスは、国内航空会社が遅延やキャンセル、料金に関して消費者法に違反しているとして、オーストラリア競争・消費者委員会（ＡＣＣＣ）に審査を求めた。

チョイスは６日、カンタス、バージン、ジェットスター、タイガーエアの各航空会社の規約や苦情に関する調査報告を発表した。過去１２か月で旅行者の３分の１近くが航空便に関する問題に直面し、そのうち４分の３は遅延やキャンセルによるものだった。ほかに、予約変更や返金の難しさ、キャンセル料や変更料金に関する苦情が主にあげられた。

チョイスは、航空会社と消費者の力関係が著しく不均衡だと訴える。また、消費者法のもと、ネットの予約画面で「返金なし」と表示されても消費者は返金を求める権利があるという。ジェットスターはこれに対し、「他の小売業界と異なり、航空会社は出発後の空席を再販売することができないため、料金や条件に反映される」と主張した。

ＡＣＣＣは、チョイスによる報告を審査する方向だ。格安航空３社は先週、旅行者が気付かずに不要な支払いをしているとのＡＣＣＣの懸念を受けて、ネット予約画面での旅行保険などの自動追加をやめることに同意した。