【ブリスベン7日AP】 QLD州政府は、タウンズビルでのインドのアダニ社による大規模な炭鉱開発事業について、詳細を明らかにした。
パラシェー州首相は6日、ニッケル社の経営破綻によってタウンズビルは大きな打撃を受けたとして、「今日は新たな時代への兆しだ」と述べた。217億ドル規模の同プロジェクトは60年存続する見通しで、州北部で1万以上の雇用を創出するという。
一方、同州グリーンズのラリッサ・ウォーターズ上院議員は、雇用数は“たった1万”だとして、「目先のことしか考えていない」と州首相を批判した。同議員は、炭鉱によってさんご礁保存に従事する7万人が犠牲になるとして、「問題は炭鉱かさんご礁を取るかであり、もちろんさんご礁だ」と話した。
事業に反対する環境活動家らによる訴訟が複数件残っているが、炭鉱の建設は2017年10月までに開始される予定。