【シドニー7日AAP】 NSW州の公正取引局はクリスマスを目前に控え、州内の約1万店舗に上る玩具店を対象に、玩具の安全性などについて調査を実施した。これにより、47の輸入玩具について、窒息や誤飲などの危険性があるとして販売禁止が命じられた。
危険と判断された玩具には、鉄砲など弾を発射するもの、首に巻きつくなどの危険があるコードの付いたもの、水中で使用するにもかかわらず使用方法に誤りがあるものなど。NSW州規制当局のドミネロ氏は7日、シドニー市内で危険なおもちゃを実演使用し、購入する前に危険な玩具を見極めるよう呼び掛けた。
公正取引局はとくに、ディスカウントショップやショッピングセンターなどに出店されるポップアップ店舗で危険玩具が販売されることが多いと指摘。同局のストウ局長は、危険な玩具が昨年の83個から減少したことを評価した上で、卸売り業者や輸入品を販売する業者に対し、オーストラリア国内の基準に従うよう取締りを強化したと述べた。違反した業者は最大110万ドルの罰金が科せられる。