【ブリスベン9日AAP】 ブリスベン北東のフレーザー島で、猛毒を持つイルカンジクラゲと見られるクラゲが捕獲された。海水浴客らに対し、特に島の西側の海に入らないよう警告が出されている。
12月22日以降、同島西側の沖でイルカンジクラゲに刺されたとみられる例が10件発生している。ジェイミー・セイモア教授は6日夜に同クラゲを捕獲しており、さらなる検査を行って種を断定する。イルカンジクラゲは世界最小だが最も毒性が強く、通常は700キロメートルほど北上したマッカイ北部に生息する。セイモア教授によると、クラゲは水温の高い地帯に向かって南下していると考えられ、フレーザー島南部やサンシャイン・コーストにたどり着くのも時間の問題だという。
QLD州サーフライフ・セービングは9日、フレーザー島で泳ぐ際には西側を完全に避け、十分注意するよう安全勧告を発令した。
同クラゲに刺されると、ひどい吐き気や嘔吐を引き起こし、痛みが背中から首や胸、腹腔、足に広がる。刺された疑いがある場合は患部を酢で浸し、緊急通報番号「トリプルゼロ」に連絡を。