【シドニー12日AAP】 格安航空会社タイガー航空のオーストラリアのメルボルン、パース、アデレードとインドネシアのバリ島を結ぶ路線で、11日と12日の両日、合計10本のフライトがキャンセルとなったことが分かった。インドネシア政府が同航空会社に対し、航空券に関する規約で違反があったとしている。
オーストラリア~バリ間のフライトの利用者には多くのホリデー客が含まれ、これまでに約1700人が影響を受けた。バリには350人の利用客が帰国出来ずに取り残された状況となっている。タイガー航空は13日だけで、少なくとも1本のバリ行きのフライトがキャンセルとなり、5本が調査中となっている。
タイガー航空は、親会社であるバージン航空の機材を利用して、出来るだけ早く多くの乗客を運びたいとしている。インドネシア政府は、タイガー航空がインドネシア国内で航空券販売を禁止する取り決めに違反したと主張しているが、タイガー航空は規定には従っていると主張しており、意見が対立している。一方、航空専門家は、「インドネシア政府が今回初めて問題を指摘したのであれば、フライト禁止の措置は厳しすぎる」との見解を示している。