【アデレード１３日ＡＡＰ】　　大手自動車メーカーのホールデンは１３日、ＳＡ州アデレードにある同社の生産工場を、今年１０月２０日に閉鎖することを明らかにした。同州で６０年にわたり自動車製造を担ってきた工場は今後、販売部門と輸入部門が引き継ぐという。

ホールデンのフィリップス広報担当は、同工場の従業員やサプライヤーらに対し、十分に余裕をもって、明確な日程を示すことが最優先事項との考えをあらためて示した。また、工場が閉鎖するまでは約１０００人の従業員が業務にあたり、３万台以上の車両を生産するとしている。

ホールデンはまた、工場閉鎖が決まった２０１５年以降、７００人がすでに退職しており、このうち７０％は一年以内に再就職が決まったと明かしている。ＳＡ州のキャム・マー自動車産業構造改革相は、同州の人々は半世紀以上にわたり、ホールデンに対し非常に忠実に仕事をしてきたとして、「恩にきちんと報いなければ、人々は同社の車を買わなくなるだろう」と話した。