【キャンベラ22日AAP】 米国・ホワイトハウスは20日、「新政権の貿易戦略は、環太平洋経済連携協定(TPP)の脱退から始まる」とウェブサイトで発表した。連邦政府はこれを受けて、別の貿易協定を目指す可能性が伝えられている。
先週行われた世界経済フォーラムで、シオボ貿易相はTPPに署名した12か国中6か国と別の貿易協定の選択肢について協議したとされる。しかし同相は22日、米国のTPP離脱発表は残念だが予想できていたとしつつ、TPPは国内雇用創出に勢いを与えるとして、「連邦政府は引き続き、TPPの恩恵について強く訴えていく」と発表した。同相は今週、毎年恒例のイベント「G’Day USA」のために米国を訪問中。
これまでにTPPに批准したのは日本のみ。ターンブル首相は先立って日本の安倍首相と、米国に対する圧力を高める可能性について協議している。
野党労働党のクレア影の貿易相は、「米国抜きでの貿易協定がオーストラリアにもたらす恩恵について、経済モデルを確認したい」と話した。