【メルボルン8日AAP】 オーストラリア国内で悪質な自動車部品のディーラーが輸入した粗悪パーツが出回っていることから、連邦の自動車産業会議所(FCAI)は8日、取り締まりに乗り出す方針を明らかにした。
自動車修理の専門家は、欠陥のあるボンネットは自動車走行中に飛ばされて、フロントガラスを割ったり、運転者の視界を遮ったり、死亡事故につながる可能性もあると指摘。オーストラリア国内で欠陥品パーツが使用された車両の数は不明だが、事故車両を専門とする店舗で全国的に出回っているという。また、自動車大手ホールデンは、欠陥のあるボンネットが店頭で販売されているのを確認している。
FCAIは中国や中東から入ってくる偽造の車部品について、報告や取り締まりが可能となるオンラインシステムを新たに立ち上げた。アラブ首長国連邦では先月、50万個以上の偽造部品が押収されており、これらはオーストラリアへ輸出される予定だったとみられている。