【アデレード26日AAP】 シドニー北部マンリーで26日、パドルレース「Manly Wharf Bridge to Beach」が行われた。ビーチに捨てられたペットボトルで作られたボートもレースに参加し、プラスチック汚染が海洋生物に及ぼす影響への認識を高めた。
非営利の環境団体SEA LIFEは、シドニー周辺のビーチで回収されたペットボトル500本や牛乳箱、漁網を使ってボートを作製した。シドニー湾には英国の全沿岸部の海洋生物を上回る500種以上が生息し、このうちの多くはコガタペンギンやカメ、アザラシや魚など、海に捨てられたプラスチックを誤飲したり、網に絡む恐れがある。西洋諸国では1人当たり毎年平均167本のペットボトルを消費するとされ、シドニー水族館のペイジ・バーケンヘッド海洋生物学者は、再利用できる水筒を使うよう呼びかけた。
海のパドルレースとしては国内最大である同レースは、使用ボートの形態や性別などによってスタート地点を分けるハンディキャップ制。優勝したのはQLD州の救急医療隊員ジェレミー・コッターさん(37)で、11キロのレースを46分で終えて賞金5000ドルを手にした。