【キャンベラ28日AAP】 クリーンエネルギー規制監督局(CER)が発表した国内の温室効果ガスやエネルギーに関するデータによると、2015/16年度にオーストラリアの直接的な炭素排出量は2.2%増加した。
CERのクロエ・マンロ会長は、炭素排出量の直接的原因に電力および液化天然ガス(LNG)の生産増加をあげる。企業側は合計3億3400万トンの排出量を報告しており、この中には電力生産用の石炭燃焼、炭鉱からのメタン排出、製造過程に伴う炭素排出が含まれる。さらに二次的排出として9000万トンが報告された。
グリーンズ(緑の党)のアダム・バンツ議員は、「ターンブル政権下、オーストラリアで熱波は増加し、山火事も深刻に、海水位も上昇する」と声明を発表した。オーストラリア環境保全基金(ACF)も、「気候汚染削減の政策が上手く働いていない」と声明を発表して政府を批判した。