【アデレード6日AAP】 過去4年間にアデレードで大人2000人以上を対象に行った調査の結果、都市部よりも郊外に住む人のほうが、肥満が進む傾向にあると分かった。
シティから20キロ以上離れた場所に住む人は、9キロ以内に住む人に比べ、胴回りが2倍の速さで大きくなっていた。4年間で平均、郊外に住む人の胴回りは2.4センチ、シティ近くに住む人は1.2センチ増加した。
研究を主導したオーストラリアン・カソリック大学の杉山岳巳教授は、郊外で肥満が増加する要因として、座りっぱなしの生活や車への依存、アクティブな生活を奨励する社会基盤の欠如をあげた。公共交通機関や地元の商店、広場など運動を支援する場所なしでは中長期的に住民の健康に深刻な影響をもたらすとして、「健康と自治計画、交通機関の間でより一層の協力が必要と言える」と同教授は話した。
腹部脂肪を測定する胴回りは、糖尿病や心臓病、癌など慢性病の危険を示す指標にもなる。