【シドニー8日AAP】 国際女性デーとなる8日、オーストラリア人1000人を対象とした、インタビュー調査が発表された。性差別委員会のケイト・ジェンキンス氏がまとめたもので、オーストラリアでは性差別問題でいくらか進歩は見られるものの、依然として大幅な改善の余地があるとの見解を示している。
同調査は子ども用のおもちゃ、ポップカルチャー、ポルノグラフィー、コンピューターゲーム、ソーシャルメディアなどが、若者たちに性差に関して「混乱を引き起こす、役に立たないメッセージ」を与えていると警鐘を鳴らしているほか、職場においては男女間の賃金差、融通性、多様性の欠如などの分野が、今後さらに改善が必要との見方を示している。
さらにオーストラリアの女性は、無償労働の4分の3を担っていることが分かっており、会計大手のPwCによると子育ての4分の3、家事の3分の2、老人などの介護の70%、ボランティア労働の半分以上を女性が担当していると見積もっている。