【キャンベラ25日AAP】 移民省への難民認定の申請件数が、昨年1年間で2倍近く増加したことが分かった。また、移民省がビザをキャンセルしたり却下した場合に再審査を行う独立機関、移民再審裁判所(AAT)での取り扱い件数も、1年間で90%増加したという。
上院の聴聞会でシアン・リーサム記録事務官は、「難民認可の申請数は大幅に増加している」と述べた。また、同じ1年間で移民の数も増加しており、31%増となっている。リーサム記録事務官によると、とくにマレーシア人の申請が急増しているという。
AATは1年間で3816件の申し立てを処理し、このうち2829件で移民省の決定が認められたという。また、全体の11%近くとなる444件で移民省の決定が覆されたほか、240件近くが申し立てを取り下げられている。1件の難民申請が処理されるまでの所要期間の中央値は53週間で、移民決定では38週間だった。