【キャンベラ15日AAP】 野党労働党は、連邦政府が先に発表した、市民権の申請条件として新たに導入される英語能力テストについて、大学の入学レベルを求めるのは「突飛な考え方」と非難している。連邦政府はほかにも、価値観テストや人物テストの厳格化を検討している。
労働党のトニー・バーク影の市民権相は、申請者に求める英語能力のレベルが、オーストラリアの大学の入学試験で求められるレベル6と設定されていることについて、「オーストラリアで生まれ育った人でも、多数の人が満たすことの出来ないレベル」と強く批判した。
バーク市民権相は、ターンブル政権が申請者にオーストラリアへの「愛国心」を持つよう求めていることは良いアイデアと評価する一方、永住権を持って暮らしている人たちについて、「ここで一生過ごし一生働いても、この国の一員ではないと言われるのが、社会として良いのかどうかは疑問だ」と話した。