【キャンベラ16日AAP】 連邦政府は今年7月1日から3カ月間、国内における無登録の銃器について、大規模な取締りを実施することを明らかにした。テロリストの手から銃器を取り上げるのが狙いで、違法所持となっている26万丁の押収を目指すという。
銃器の自主返還が実施されるのは、1996年にTAS州ポートアーサーで無差別殺人事件が発生して以来。連邦のキーナン法務相は、入手経路や理由については問わず、罰則も科さない方針を示している。また「この機会を逃し、無登録の違法な銃器を所持していた場合、厳しい罰則が科せられることになる」と話した。
さらにキーナン法務相は、シドニーのカフェ人質事件、パラマタの警察署で勤務していた男性の銃撃事件、その他、国内で発生した多くの組織犯罪で違法な銃器が使用されたとして、「これらの違法銃器を少しでも減らすため、今こそ自主返還を実施する時だと考えている」と述べた。