【キャンベラ20日AAP】 先立って連邦政府が発表した、市民権申請条件の厳格化について、野党労働党は反対の姿勢を示している。
政府は、市民権の申請前に英語のテストを受けるよう求めるとともに、申請前の永住期間を最短1年から4年に延長し、価値観テストも導入したい考え。
労働党はこれに対し、同法案は“条件を課し過ぎ”と反対した。さらに、申請条件の内容は、政府が主張する国の安全保障と関連がないとして、「安全保障上の問題があれば、最初から永住者として住まわせる理由がない」と訴えた。労働党はまた、申請前の永住期間延長や英語のテストについて、“お高くとまった行為”と批判した。
ダットン移民相は同法案の上院通過に自信を見せているが、展望は明るくない。無所属議員らの支持に頼らざるを得ないなか、ニック・ゼノフォン議員も「オーストラリアの安全に英語テストが必要か疑問だ」と話す。