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財政黒字45億ドルに NSW

【シドニー20日AAP】   NSW州政府は20日、新年度予算案を発表した。2016/17年度は45億ドルの財政黒字に終わり、良好な経済状態は今後4年に渡って続くと予想される。

財政黒字は、住宅購入時の印紙税収や、電力ネットワークの一部売却で予想を上回る収益が得られたことによる。2017/18年は財政黒字は27億ドルに削減、経済成長率は平均1.8%と予想される。好況なNSW州に対する連邦政府からの資金も、今後削減される。

州政府は今後4年でインフラに727億ドルを投じると発表。さらに、今後5年で学校123校の新設・改良に22億ドル、シドニー東部のプリンス・オブ・ウェールズ病院にも7億2000ドルが充てられる。その他、地方インフラに13億ドル、末期患者の緩和ケアに1億ドルを拠出、就学年齢児童の娯楽スポーツへの払戻し100ドルを導入する。

初めて住宅を購入するファーストホームバイヤーには、価格65万ドルまでの住宅購入時の印紙税が撤廃される。一方、減税分15億ドルを補う目的で、外国人投資家にはさらに高い手数料や税が課される。

州野党労働党は、「州民が生活費に苦しむなか、優先順位を混同している」と州政府を批判した。

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