政治

同性婚国民投票 再び議論に

【キャンベラ26日AAP】   閣僚のパイン防衛産業相が、同性婚合法化の可能性を示唆したことを受けて、ターンブル連邦首相は「国民投票を行う政府の姿勢に変わりはない」と断言した。昨年11月、同性婚の是非を問う国民投票実施の法案は上院で棄却されている。

パイン氏は23日、「同性婚合法化は予想より早く実施される可能性がある」「実現に向けて議員らは取り組んでいる」と述べ、自由党内で論争に発展する可能性を呼んだ。発言が新聞各紙の一面を飾ったあと、パイン氏は、「野党労働党が国民投票を支持すれば、同性婚は今にも実現する」と述べ、発言を取り下げようと試みた。

ターンブル首相は26日、連邦選挙の公約であった国民投票案は撤回しないとして、「政府の方針は変わらない」と断言した。

同性婚の国民投票案を考案したアボット前連邦首相は、「国民が政治家を嫌う理由の一つだ」と2GBラジオで述べ、パイン氏を批判。また、「国民投票の撤回は国民に対する裏切り行為だ」と警告した。

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