【キャンベラ5日AAP】 ケビン・ラッド元首相は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行ったことを受け、世界が危険な段階に突入したとの見解を示した。北朝鮮が発射したミサイルは、オーストラリアのダーウィンやケアンズにも到達可能とみられている。
ラッド元首相は公共放送ABCのラジオ番組で5日、「われわれの真上で、挑発的な行為が行われている」と述べ、「北朝鮮問題で新たに危険な段階に突入した」と懸念を示した。また、連邦のビショップ外相は、国際的な非難も無視している北朝鮮に対し、あらゆる制裁が検討されるべきとの考えを示している。
ビショップ外相はまた、北朝鮮と最も近い関係を持つ中国に対し、国連の常任理事会が開催される前に何らかの行動を起こすよう求めており、米国が示唆した「すべての」制裁については、軍事的な選択も含まれると認めた上で、「それにともなう危険性はもちろん検討する」と説明した。