【アデレード5日AAP】 破綻した鉄鋼アリウムの入札で、ロンドンを拠点とするGFGアライアンスが買収することで合意に至ったことが分かった。GFGは富豪のサンジーブ・グプタ氏が率い、今年8月にも買収手続きが完了するとみられている。
GFGによる買収が決まったことで、アリウムがSA州に保有するワヤラ製鋼所では1500人、近隣コミュニティでは同じく1500人の雇用が保障されることとなる。SA州のウェザリル首相は、「ワヤラやSA州、国内の鉄鋼業界にとって素晴らしい日となった」と話した。
グプタ氏は、鉱業、金属の再利用、金属生産などを統合した、持続可能なビジネスを作り上げるというGFGのビジョンにアリウムの事業がぴったりと当てはまるとして買収を評価。買収手続きは今後、アリウムの債権者委員会や外資審議委員会(FIRB)による承認を得ることとなる。連邦のモリソン財務相は、手続きは「素早く」行われるとの見方を示し、ワヤラの従業員たちにも安心をもたらすだろうとコメントした。