【ブリスベン6日AAP】 ユネスコの世界遺産委員会は、QLD州のグレートバリアリーフを「危機遺産」に登録しないことを決めた。また同委員会は、連邦政府がサンゴ礁を取り巻くエコシステムを保護するための方策を定めた「リーフ2050プラン」を支持することで一致した。
連邦のフライデンバーグ環境・エネルギー相は、ユネスコの決定について「オーストラリアにとっての大きな勝利」と評価。さらにリーフ2050プランのもと、すでに海洋への窒素の流出を抑えたり、オニヒトデを保護する活動が実施されていると説明し、「この偉大な遺産を未来の世代まで良好な状態で維持していきたい」と述べた。
また、ユネスコの世界遺産委員会は、サンゴ礁の状況は「深刻な問題」との見解をあらためて示し、連邦政府による長期のアクションプランを支持する一方、「水質の向上はサンゴ礁の回復に必須」だとして、水質を改善するための取り組みをさらに加速させるよう求めた。