【NSW25日】 シドニー大学は今週、針のないタイプの注射器を使って新型コロナウイルスワクチンを投与するための臨床試験を開始した。遺伝子をベースとしたワクチンで、添加物や防腐剤などは使われないという。ワクチンの投与には針の代わりにジェットスプレーを使用し、ウイルスのDNAを体内の細胞に吸収させる仕組みだ。
針のないタイプを使ったワクチン投与技術は、米国などでインフルエンザワクチンの投与などに使われているが、オーストラリアでは研究以外での使用は今のところ認められていない。シドニー大学はバイオテクノロジー企業のテクノヴァリアとDNAワクチンを開発したバイオネットと提携し、臨床実験を進めている。
国内で臨床試験を実施するのは、シドニーのサイエンティア・クリニカル・リサーチ、パースのテレソン・キッズ・インスティチュート、アデレードのチルドレンズ・ホスピタルで150人が参加予定となっている。第一段階では1か月の間隔を空けてワクチンを2回投与し、安全性を調査する。さらにワクチンの量をどのくらいまで減らせるのかなどについても調べるとしている。
ソース:news.com.au-Participants needed: Clinical trials begin for needle-free Covid-19 vaccine