【ACT7日】 中国外務省の趙立堅報道官は6日の定例記者会見で、オーストラリアから中国への農産物の輸出量が減少していることについて、中国政府は意図的にオーストラリアを標的としていることを初めて認めた。これまで中国は輸入規制について不当廉売やバイオセキュリティ―の問題を理由にしており、意図的な排除を認めたのはこれが初めて。
趙立堅報道官はさらに、オーストラリアは米国に代わって中国を攻撃しようとしたことで罰せられたとの見解を表明し、オーストラリアの農産物に関税がかけられたことで大きな勝利を手にしたのは米国の農家だと示唆。「ある国が他国の手先として動くとき、その代償を払うのは国民だ」とコメントした。
連邦政府のフライデンバーグ財務相は、同報道官の発言に対して直接のコメントはしていないが、オーストラリアは鉄鉱石の輸出で中国から莫大な利益を得ていると指摘。オーストラリアから鉄鉱石を最も必要としているのは中国だとする一方、「最優先は経済的な利益ではなく、国益全体だ」と述べた。
ソース:abc.net.au-Chinese official declares Beijing has targeted Australian goods as economic punishment