【NSW23日】 国内の刑務所に拘留されている人の数が急増している問題の改善を目指す、刑事司法改革委員会(JRI)は、拘留の対象者や理由について、より多くの議論が必要との見解を示したことが分かった。国内では現在、刑務所の拘留者数が約4万人と過去最高となっている。
元労働党議員でJRIの会長であるロバート・ティックナー氏は、オーストラリアの投獄率は世界でも最高水準とした上で、「拘留されている人のうち70%は以前にも拘留歴があり、制度そのものが機能していない」と述べた。QLD州では年間10憶ドルの税金が投入されているが、州民はこれをあまり理解していないと指摘した。
また、JRIのソティリ事務局長は、JRIは罰の軽減を訴えているのではないと説明。例えば、国内の拘留者のうち約3分の1は量刑の言い渡しを待つ人や、逮捕後に行き場のない人たちだとして、コミュニティ内で管理されるべき人たちが、刑事裁判制度の中で管理されていると指摘した。
ソース:abc.net.au-Justice Reform Initiative wants prison reform to support vulnerable community members