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感染症拡大で献血者激減

【ACT31日】   国内で新型コロナウイルスと風邪に加え、インフルエンザの感染数が急増するなか、輸血用血液の貯蔵量がパンデミック開始以降最も少なくなる見通しだ。

オーストラリア赤十字社によると、血液の貯蔵量は今週半ばまでに2日分に減り、来週にかけて1万7,500人の献血が必要だ。感染症の拡大によって予約キャンセルや当日現れない人が増えている。赤十字社のキャス・ストーンさんは、「病院で今、輸血が必要な患者がいる。1人の献血で最大3人の命を救える」と話し、献血の資格がある健康な人は予約をするよう呼び掛ける。新型コロナウイルス感染後は、症状がなくなって7日経てば献血できる。

一方、献血に関する別の問題もある。国内で、両性・同性愛者の男性および過去3か月に男性と性交渉を持ったトランス・ジェンダーの女性は献血ができない。多様なセクシュアリティを推奨するロッドニー・クルームさんは「時代遅れで差別的だ。命を救える献血者が少なくなる」「国内のゲイの男性の新規HIV感染率は減り、異性愛者の感染率が増えている」「ゲイの男性の献血禁止が撤廃されれば、毎年追加で25万リットル分の血液が確保できる」と批判する。

カナダは今年、ゲイの男性による献血禁止を撤廃した。英国やフランスも個々の献血やのリスクを評価するシステムを導入している。

ソース: abc.net.au- Australia’s blood stocks plummet as donors off sick with flu and COVID, Red Cross Lifeblood says

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