【NSW10日】 オーストラリア全国の住宅価格は、向こう18か月間で最大15%低下する――。大手銀コモンウェルス銀行(CBA)のエコノミストが予想している。先に発表された0.5%という22年ぶりの大幅な金利引き上げを受けたもので、今後も“積極的な”引き上げが予想されていることも考慮したとみられる。
CBAのガレス・エアド国内経済部長は、シドニーとメルボルンの住宅価格は向こう2年間で18%低下すると予想。シドニーは今年だけで11%低下し、来年さらに7%低下するとしている。メルボルンは年内に10%、来年はさらに8%低下するという。また、ホバートは今年4%と来年9%低下、キャンベラも同程度低下するとしている。
一方、ブリスベン、アデレード、パースは年内はやや上昇することが予想され、来年になって8~11%低下することが見込まれるという。CBAは今年3月、住宅価格の低下率を3%と予想していたが、実際はこれを大幅に上回ることになりそうだ。エアド氏は、「連邦準備銀(RBA)が金利引き上げによって引き締めを強化すると考えれば、住宅価格はここからさらに低下するだろう」と話した。
ソース:news.com.au-House prices to drop by 15 per cent in Australia, according to CBA