【NSW28日】 NSW州ニューカッスルなどで、蜂の寄生虫ミツバチヘギイタダニが確認された。ダニが巣箱に侵入するとほとんどの蜂が死滅することから、巣箱の処分に加えて蜂の移動制限が行われている。
寄生虫のダニは先週、ニューカッスル港で確認された。10キロメートルの撲滅ゾーンが定められ、これまでにゾーン内の養蜂箱300個の処分が決定された。さらに27日、ニューカッスル港近郊の商用養蜂家が州中西部トランジーに巣箱を送ったとわかり、同地域の養蜂箱も処分された。同時にNSW州内の蜂の移動すべてが止められ、他の地域にダニが移動した可能性がないか調査中だ。
ニューカッスル近郊クリクリの養蜂家、コル・ウィルソンさんは「蜂は家畜でありペットのよう。巣箱の処分は痛烈だ」「ハチミツが手に入るうちに購入するように」と話した。
影響は他産業にも及ぶ。ブルーベリー農家のビク・モミさんは、蜂に受粉を頼っていたが、3メートル以上移動させられなくなった。「蜂による受粉は果物の質を上げる」と話す。他にもアーモンドやりんご、チェリーなど蜂の受粉に頼る35事業に影響が出る。
ソース: abc.net.au – NSW authorities begin destroying thousands of bees in Newcastle in bid to control deadly varroa mite