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SMS詐欺急増で通信会社に対応要請

【ACT12日】   国内で、携帯電話のテキストメッセージ(SMS)を使った詐欺被害が急増している。オーストラリア通信メディア局(ACMA)は、通信各社に対策を要請した。

SMS詐欺の被害急増を受け、通信会社は詐欺メッセージの送信元を特定して阻止するとともに、情報を政府や他企業と共有しなければならない。さらに、SMS詐欺の特定方法を一般に公開して消費者の認識も高める。

ACMAは2020年、通話詐欺の防止に同様な規制を導入した。その後16カ月で、通信会社は国内の電話番号にかけられた5憶4,900万件以上の詐欺電話を阻止し、詐欺電話に関する苦情も激減した。

今年になって国内のSMS詐欺被害額は650万ドルを超えた。昨年同時期から230万ドル増で、中には一生の蓄えを失った人もいる。最近報告された事例は、保健当局を偽って個人情報を得ようとするパンデミック詐欺だ。一旦個人情報が得られれば預金を引き出すことも可能だ。

ACMAのナリダ・オロックリン会長は「SMS詐欺を防ぐ特効薬はないが、障害物を増やせば標的にされる確率も減る」と話した。

ソース: news.com.au- Telcos forced to protect Aussies from text message scams

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