【NSW15日】 大手小売のウールワースとコールズは今週初め、牛乳価格を25%引き上げ、1リットルの価格は1.35ドルから1.60リットルになると発表した。突然の発表となったが、酪農家はこれを歓迎し、値上げはそれぞれの小売店が決めたことだと説明している。牛乳は今後、全国的に供給が減少することが予想されており、これによりさらなる値上げが行われる可能性がある。
ウールワースの広報担当者によると、今シーズンは酪農家の出荷価格が大幅に上昇しているという。また、この価格は小売店ではなく製造加工業者が決めるもので、小売店は単純に増加分のコストを商品に反映させるだけと説明している。さらに、乳製品価格について、「酪農家が被る追加コストが、価格にもきちんと反映されるよう、価格の見直しは定期的に行っている」と述べた。
今回の牛乳価格の引き上げには、インフレや製造コストの増加など、国外と国内の両方に要因があるとみられている。また、オーストラリア酪農家協会のグラジゴウ会長は、2011年にスーパーマーケットが牛乳価格を3分の1引き下げ、一リットル当たり1ドルとした「ツケが回ってきた」と批判。価格引き下げの後、多くの酪農家が辞める事態となったが、そのために今は牛乳不足に陥っていると指摘した。
ソース:abc.net.au-Coles and Woolworths increase price of milk and happy farmers say they brought it upon themselves