【NSW12日】 オーストラリア国内で食用玉子が不足し、自宅の裏庭などで鶏を飼う人が増加する中、自宅で飼育した鶏の生んだ玉子に含まれる鉛の含有量が、市販の玉子より最大40倍に上ることが、マッコーリー大学とオーストラリア国立大学による研究で明らかになった。
ジャーナル「エンバイロンメンタル・ポリューション」は、シドニーの約55世帯から70羽の飼育されている鶏を対象に、血中や生んだ玉子に含まれる鉛の濃度、鉛の汚染源とみられる飼料、土壌、水質などについても調査した。
研究によると、2羽中1羽の鶏で鉛の血中濃度が非常に高いことが分かり、分析を行った玉子の約半数が健康に影響を及ぼすレベルの鉛を含んでいた。人体は、これより低いレベルの鉛でも、循環器疾患や肝機能への影響などが懸念されるという。
特に、市街地といわれる地域では、長年にわたり排気ガスや鉛を使った工場などにより、汚染が蓄積しているとみられ、野菜、蜂蜜、玉子などの食物を汚染すると指摘している。
ソース:news.com.au-Eggs from backyard hens contain 40 times more lead, researchers warn