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金融オフィスで従業員を遺体で発見 過労による自殺か

【NSW30日】   シドニー中心の金融機関のオフィスで、従業員の女性が遺体で見つかった。自殺とみられ、金融業界の過酷な労働時間が背景に考えられる。

ジ・オーストラリアン紙が伝えるところによると、金融サービス企業アーネスト・アンド・ヤングのオフィスで27日午前零時20分頃、従業員の女性(33)が遺体で発見された。警察は不審死でなく、自殺とみている。死亡前の26日午後5時半から女性はバーで行われた同社の社交パーティーに参加し、同7時半からオフィスに戻った。セキュリティの映像からも、女性が泥酔した様子は伺えなかった。

女性の死亡を受けて、オンラインのフォーラムには国内大手4銀行の「強いプレッシャーとワーカホリックの労働文化」が多く挙げられている。大手4銀行の元従業員は、「夜遅く、または週末も働くことが多かった。亡くなった女性が悩んでいたのがわかる」とソーシャルメディアのレディットに投稿した。さらに別のユーザーも「大手4銀行は労働搾取工場のよう。従業員の福利に興味はなく、生産高しか考えない」と綴った。

金融機関の監査部門は7~9月が1年で最も忙しい。オーストラリア証券取引所(ASX)上場企業が9月30日までに年次報告書を準備するため、会計監査人は1日12時間勤務することもある。金融サービス企業の週平均勤務時間数は40~42時間とされるが、繁忙期や休暇も含んでいることから、実際の勤務時間数はこれを上回る可能性がある。

ソース:news.com.au- Claims of overwork at Big 4 financial services firm after EY employee found dead at work

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