【NSW6日】 シドニー南西部のハイスクールが、学生がトイレを使用する際に指紋を読み取るシステムを導入した。トイレ内の破壊行為を防ぐ目的だ。
6月、ムーアバンク・ハイスクールは指紋を読み取るバイオメトリックシステムを導入した。汚損されたトイレの修繕に毎年数千ドル費やしたという。11年生のダニエル・スクテラさんは「少なくとも年数回、汚物が天井に投げられていた」「帰宅するまでトイレを我慢するようになった」と話した。床への放尿やドアの破損もあったという。
同校の学生1,000人のほとんどがトイレを使用するための指紋を登録した。登録は義務付けられておらず、事務室からアクセスカードを入手してトイレを使用することも可能だ。
学校には少なくとも2件の苦情が寄せられたが、指紋採取の案は約2年前に学校と保護者らによって出された。ティーンエイジャーの生体データの使用を躊躇する保護者らもいたが、最も侵襲性が少ない解決策として承認された。指紋のコピーでなく、指紋のアルファベット数値が保存される。トイレの破壊行為を防ぐだけでなく、授業時間中のベイピング(電子タバコ)の吸入も防ぐ狙いだ。
ソース: abc.net.au – Sydney high school uses fingerprint technology to stop vandalism in toilets