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マレーバレー脳炎感染確認 NSW州で10年超ぶり

【NSW12日】  NSW州保健当局は12日、州西端のメニンディ(Menindee)において、マレーバレー脳炎(MVE)への感染が確認されたと報告した。州内でMVEへの感染者が確認されたのは2011年以降で初めて。NSW先に発生した洪水が原因とみられ、当局は、特に洪水に見舞われた地域でMVEへの警戒を強めるよう警告している。

感染が確認されたMVEは、蚊を媒介して感染が拡大することで知られており、MVEに感染した動物から蚊を介して人間へ感染する。症状は、重度の神経性疾患で頭痛やけいれん、意識混濁などがみられる。人から人へ感染することはなく、MVEに感染した動物の肉を食べたり接触しても感染することはない。重症化した場合、死に至ることもある。

NSW州保健省の関連団体で、伝染病対策などを行うヘルス・プロテクションNSWのリチャード・ブルーム博士によると、感染したほとんどの患者は無症状だが、一部に症状がみられるという。また、今のところMVEに特化したワクチンや治療方法がないため、感染が流行している地域で蚊に刺されないよう心掛けることが重要だとしている。

ソース:news.com.au-Murray Valley Encephalitis detected in NSW after heavy rainfall

 

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