【ACT13日】 オーストラリア国内では昨年、賃貸住宅の賃料が10.2%上昇と過去最高を記録した。シドニーとメルボルンでは上昇傾向が続く一方、その他の地域で賃料の伸びが減速する兆しがみられることが、不動産調査会社コアロジックによる最新統計で明らかになった。
コアロジックの統計によると、昨年9月の国内の賃料上昇率は2.3%だったが、12月は2%とわずかに後退した。同業プロップトラックが今週発表した統計でも、賃料の上昇率は緩やかだったことが分かっている。
コアロジックの調査部長、エリザ・オーウェン氏は、昨年の第3四半期と(7~9月)と第4四半期(10~12月)は、二期連続で賃料の伸びが鈍化したと指摘。一方、賃貸不動産の12月の空室率は1.17%と11月の1.05%からわずかに上昇した。
オーウェン氏は、賃料上昇率の鈍化は賃貸市場が少しずつ変化しているという兆候ではあるかもしれないが、都市部と地方部のほとんどで賃料は依然として上昇しており、「部屋を借りる人にとっては、まだ素晴らしいニュースとはいえないだろう」と話した。
ソース:news.com.au-National rents soared by 10.2pc last year. Here’s how much rent costs in Australia’s most expensive and affordable suburbs