【ACT2日】　　豪連邦準備銀行（RBA）は2日、国内で流通する5ドル紙幣の新しい図柄について、英国王室のチャールズ国王ではなく、“最初のオーストラリア人の歴史や文化を称える新しいデザイン”とする方針を明らかにした。流通までには数年かかるとしている。

RBAによると、新しい5ドル札の図柄は現在のエリザベス女王から変更され、裏面は現在と同様に連邦議事堂が使われる。RBAは連邦政府と協議し、この思い切った変更に支持を得ていると説明している。ただ、実際に新しい図柄の5ドル札が流通するのは数年後とみられており、それまではエリザベス女王が印刷された5ドル札を引き続き使用するという。

連邦政府のチャーマーズ財務相は昨年9月、RBAのロウ総裁と会談し、5ドル札の図柄の刷新について話し合ったもよう。チャーマーズ財務相は、変更について「正しい理由による正しい決断だ」と述べ、新しい5ドル札は、オーストラリアの先住民の文化と歴史を認識し、称えるものになると期待を示した。

一方、最大野党自由党のダットン党首は、出演したラジオ番組の中で、「沈黙している大多数の人は賛同していない」と述べ、図柄の変更はオーストラリアの社会や組織に対する、連邦政府による政治的攻撃と強く非難した。

ソース：news.com.au-Reserve Bank announces major change to $5 note