【NSW4日】 米国では使用禁止が出ているビーチアイテムのカバナが、オーストラリアのビーチでも爆発的に増えており、景観を台無しにするという苦情から、議会が介入して禁止にする可能性が出てきている。
ソーシャルメディアの動画では、ゴールドコーストやパースなどのビーチがカバナで埋め尽くされ「一等地」を占拠していると憤慨している人々が映されている。
年間2,000万人が訪れるアメリカの人気ビーチ、サウスカロライナ州のマートルビーチでは、カバナの使用により、公共の安全と景観に影響を与えることから、2014年から使用が禁止されている。
シドニーのノーザン・ビーチとウェーバリーの両カウンシルでは、カバナ使用を制限する可能性を検討している。ノーザン・ビーチ市議会では、カバナがビーチ監視の妨げになる場合には、移動を「お願いする」としており、現段階では使用禁止は検討していない、と述べた。また、ウェーバリー市議会は、「ビーチの特定の場所が混雑している場合は、利用者全てが景色を楽しみ、安全に水辺にアクセスできるようにすることを考慮して設置してほしい」とし、‘米国式のルールはまだ必要ないが、安全上の問題があれば引き続き監視していくとしている。
大人気ブランドのCoolCabanasが、ビーチ利用者が砂浜で日除けのためのおしゃれで実用的な商品を提供していることが、国内全土のビーチでカバナが増えている背景にある。同創設者であるQLD州の建築家、マーク・フレイザー氏は、夏にはいずれにせよビーチは人で溢れるものだ、と指摘し、同製品はオーストラリア人が外で十分な日陰を作れるようにしただけのものである、と述べている。
ソース: news.com.au – Sydney councils contemplate restricting popular beach cabana use